コメント

魅了された。この興奮を忘れたくない!
ジャン・ルノワール(映画監督)
二股に別れた白い木の幹の画面で始まるこの傑作で、フラハティは、荷物を背負う天秤、動物を捕るための罠、 喉を潤す液体、海亀を調理する薪として、木の幹と生活との美しい関係をじっと見つめる。
蓮實重彦(映画評論家)
画があって音がある…現代の映画が忘れた根源的な素晴らしさが、スクリーンから溢れ出し、豊かな恍惚の時間を与えてくれた。
中原昌也(作家/ミュージシャン)
明らかに演出ありの創作ドキュメンタリーですが、まさに自然と共に暮らすサモアの人たちの姿をリアルに捉えた 昭和元年のとても魅了的な作品です。
ピーター・バラカン
(ブロードキャスター)
その時代の空気の中にしか存在しない光の粒子がいたるところに輝いている。 とても貴重な「日常のポリネシア」を世に残してくれた有難い作品。 もうあの時代には誰も戻れない、その愛おしさを感じてほしい。
Sandii(シンガー/クムフラ)
ドキュメンタリーは科学と詩の中間に創造された現代の神話思考であり、R.フラハティがその発明者である。 現実に忠実に撮影されたフィルムを、野生の思考によって編集する。 はじまりのドキュメンタリー映画『モアナ 南海の歓喜』では、現実そのものが比類なく美しい詩に変貌している。
中沢新一
(人類学者/明治大学野生の科学研究所 所長)
現代に生きる我々が、とっくに忘れてしまった、あるいは何処かへ仕舞い込んだ全てが、白日の下に晒される。 ドキュメンタリーの父が紡ぐこの物語はモノクロですが、実は現代人の心を抉る極彩色の剣です。
ゴンザレス三上
(ミュージシャン/ゴンチチ)
自然と共に生きる自給自足の生活。欲ばり過ぎた僕達には難しいけど、 人々の笑顔と優しさを見ていると、これが本来の生き方だとしみじみ思う。
チチ松村(ミュージシャン/ゴンチチ)
100年前に撮られた映像へ、50年前に録音した音声を足して作られたというこの映画に、 最新のVR以上のリアリティーを感じるのはなぜだろうか。
ユザーン(タブラ奏者)
『モアナ 南海の歓喜』は『極北のナヌーク』と同様にとてもユニークなフィールドワークに基づいて創作されている。 フラハティたちはサヴァイイ島の村人たちと一緒に映画を撮り、洞窟でフィルムを現像して皆で鑑賞し、 そこから生まれたアイディアは翌日の撮影に反映されていった。 フラハティの創作を特徴づける「再演」とはたんなる過去のノスタルジックな再現ではない。 それは文明的過渡期を生きていた村人たちが映画という時間を越えた芸術のなかでを一緒に探し求め、 現実からもうひとつの「現実」を創りだすユニークかつ倫理的ともいえる民族誌的実践であった。
村尾静二(文化人類学/映像人類学)
島の日常にとにかく惹きこまれる。音が付されたことによって 「ドキュメント(記録)」と「モニュメント(記憶)」が交差し、より深く内面に響いてくる。
石川直樹(写真家)
しかし、今こそ、この映画を観るべきは、あらゆる人が(人権という権利だけでなく)互いのことを心から尊重すること、 そして人間に、今一番必要である深い思いやりが込められているからである。 この映像と唄(調べ)を体験した誰もが、忘れかけていた大切なものを思い出し、涙が溢れ出て来るだろう。
沼田元氣
(ポエムグラファー/写真家詩人)
『モアナ』のサウンドトラックは、言葉と音楽の両方が非常に自然に映像にはまり、すべてにおいてリアルであり、最高傑作といえる。まるで映像と共に音が録音され、リアルに音が聞こえるかのように感じるのだ。私はこれほどまで音を合わせることに成功した映画を他に知らない。『モアナ』という素晴らしいドキュメンタリーに新たに音声がつくことで、この映画に新たな命が吹き込まれ、より長く愛され続けることだろう。
ヴァージル・トムソン(作曲家)
映画に撮られた人間関係は、仕事でも遊びでも、思いやり、自尊心、そして互いに尊重し合う様子が非常に繊細に表現されており、注目に値する。 モニカ・フラハティと私は、50年前に撮影がおこなわれたサモアの村に行き、今や60代になったペアとともに『モアナ』を観た。 私は、その時初めて、この映画で表現されている面白さや軽い冗談、そして優しさを思い知った。映画をじっくりと観れば、同じ思いを持てるだろう。
リチャード・リーコック(映画監督)
ロバート・フラハティは偉大な映画監督の1人と称されているが、それ以上の存在だ。 シネマ界でも希少な聖人の1人であり、『モアナ』はこれまで撮られた映画の中でも極めてピュアな映画である。
ナウム・クレイマン
(前ロシア国立中央映画博物館館長)
映像の美しさ、そして即座に引き込まれる魅力に感銘を受けた。 サウンドトラックによって、より豊かで心を揺さぶる映画になっている。
ケン・バーンズ(映画監督)

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